スタジオ・ヨギー ニュース 広報からのお知らせ

2010年07月26日

浜松サンクチュアリNPOを訪ねて。海ガメ産卵観察

7月のとある日曜日。
浜松にあるサンクチュアリNPOを訪ねました。

hamamatsu_00.jpg

写真は、浜松駅前。うなぎイヌがお出迎え。
よーくみると、左側には、うなぎが籠からひょっこり出ています。

サンクチュアリNPOは、もともとは、浜松の馬込川河口の
芦原や干潟に棲息する野鳥たちやその環境を保護するため
に生まれた活動団体です。

浜松沿岸を含む、遠州灘には、アカウミガメが
産卵していることがわかり、ウミガメが産卵できる
環境保全にも努めるようになったそうです。

スタジオ・ヨギーでは、スタジオで販売している
ミネラルウォーターの売上の10%を
GREENSTYLE寄付コーディネートプログラムを通し、
財団法人水と緑の惑星保全機構に寄付しています。

その寄付先のひとつに、こちらの
「サンクチュアリ N.P.O.」があります。
中田島砂丘への入り口近くに活動の拠点となる
サンクチュアリネイチャーセンターがあります。

hamamatsu_01.jpg

そこの2階で、サンクチュアリN.P.O.の成り立ちや
活動内容について、創設者で理事長である
馬塚(マヅカ)さんにお話しを聞きました。

ご自身が学生のころからこの活動をはじめ、
26年が経つそうです。

hamamatsu_02.jpg

遠州灘は、115kmという長い海岸線が特徴的です。

hamamatsu_03.jpg

四輪駆動車が流行り始めたときに、海岸に
たくさんの4WD車が走行するようになり、
海岸植物が根絶やしとなって、砂が流出するようになり、
砂浜が削られていったそうです。

また、そのほかにテトラポットが沿岸に埋められることで
波の勢いや強さが偏って、砂浜がどんどん削られ、
幅が狭くなっていったと言います。

車が砂浜には入れないように、法整備を呼び掛けたり、
海ガメが産卵できる環境つまり、砂浜を再生するために
麻袋に砂を入れ、海岸植物の種を入れ、
砂浜に置いています。

麻袋はやがて腐り、海岸植物が育つことで、
砂が流れにくくなり、砂浜が形成されるのだそうです。

ウミガメは、黒潮にのって太平洋をめぐって遠州灘にたどり着き、
そこで産卵したあと、また黒潮にのって還っていくそうです。
はるかな旅をするカメたち。
生まれて20年で産卵するそうなので、ほぼ人間といっしょなんですね。
2年に一度、20年間、生み続けるそうです。
1回で100個〜200個、1シーズンに数回卵を産むものの、
生涯産んだ卵のうち無事大人に成長するのは1〜2匹とも言われています。

hamamatsu_04.jpg

果たして貴重なウミガメに会うことができるでしょうか。

車椅子の人も砂浜を散策できるように、
特別な車輪がついた、車椅子がありました。
なかなかPOPで素敵です!

hamamatsu_05.jpg

ゴミを散らかさないように、ディポジット式の
シールをつけたペットボトルを売っている自動販売機。
ここで買ったペットボトルなら、あとで10円返ってくるそうです。

hamamatsu_06.jpg

hamamatsu_07.jpg

砂丘と聞いていたので、砂がひたすらこんもりと丘になっているのを
想像していたら、違いました。なんというか、
手を入れられた、だれかの庭のようです。

hamamatsu_08.jpg

柵が張り巡らされ、それによって、砂が盛られている高さが
不自然な波を作っています。
いまや砂丘とは言えなくなってしまっているようです。

hamamatsu_09.jpg

これは、ケカモノハシ。穂の部分を触ると、2つに割れます。

hamamatsu_10.jpg

ハマボウフウ。これらの海岸植物は、採ると罰金だそうです。
でもなかなかそんなこと、知られてませんよね?
ウェブなどで探したのですがなかなか見つからず。

同行してくださった水と緑の惑星機構の島田さんが
静岡県に訪ねたところ、
「遠州灘は、自然公園法に基づいた、県立自然公園となっている。
植物といっても全てではなく、静岡県特有の貴重な海浜植物、ハマボウ等を
採取した場合、行政指導にも従わず悪質例では、
一番厳しくて6ヶ月以下、50万円以下の罰金が課せられる」
ということだそうです。

でも何を採っちゃいけない、というのがわかりやすくなってないと、
知りようがありませんよね?!

hamamatsu_13.jpg

広い空と海岸を目の前に。やっぱり気持いいですね!
スタジオ・ヨギー名古屋のマトカ先生です。

hamamatsu_12.jpg

スタジオ・ヨギー名古屋のマサ先生。
来年、みなさんと海岸でヨガをしたいですね。

砂の上を歩くのはなかなか体力が必要です。
真っ平らなアスファルトはある意味ラクなんですね。
翌朝、それをさらに思い知ることとなります。

hamamatsu_20.jpg

まだ暗い中、ものすごい風に吹かれながら、ひたすら海岸を
歩きました。サンクチュアリN.P.O.のボランティアで
カメの卵の保護を担当している方たちが、浜松の海岸を
区分けして、一人当たり、3kmずつ、毎朝、探索するそうです。

この日は、ある事情により、二人分の区画を歩いていたため、
5km強の距離をひたすら歩くことに。
前日の雨で砂がかたまっていたため、有る程度歩きやすいほうだった
らしいのですが、砂が入ってもだいじょうぶ!
と、気楽な気持ちでサンダル履きをしていた私は、
カーディガンを羽織った軽装で、
アウトドアなジャケットを着て、トレッキングシューズを
履いたみなさんに後れをとるばかりでした。

hamamatsu_21.jpg

砂浜再生のための麻袋が積んであります。

hamamatsu_22.jpg

こんなふうに、砂が安定し、植物が育っていくのですね。

さてさて。
1時間半以上あるいたころでしょうか。
なぜ歩いているのかわからなくなりかけたころ、
先発組から「あった!」と声が聞こえてきました。

ありました。
カメの足跡です。

hamamatsu_23.jpg

波打ち際からやってきて、産卵して、
そして還っていったのがわかる、軌跡です。

hamamatsu_24.jpg

産む場所まで歩いて30分、穴を掘って30分、
産んで30分、埋めて30分、海まで戻るのに30分。
約2時間半はかかるそうです。

hamamatsu_25.jpg

このあたりにある、と熟練した勘で掘り進めていく
馬塚さん。なぜ、卵を掘り返して保護するのかと言うと、、、

以下のことから卵を守るためなのです。
・卵が盗掘される (滋養強壮で高く売れるそうです(>_<))
・車に踏まれる
・子ガメが迷走する (紫外線の明かりに向かう習性があり、町の夜景に反応する)
・波で流出する

hamamatsu_26.jpg

みえてきました。けっこう、深く埋めているんですね。
カメは、穴に入りきるだけの卵を産むそうなんです。
だから、たくさんあるな、というときは、深く大きく
掘るそうです。

hamamatsu_27.jpg

卵は、ピンポン玉くらいの大きさです。
ピンポン玉と思って手にすると、ずっしり重さを感じます。

hamamatsu_28.jpg

ここに命が詰まってる、と思うと
どうしても、そーっとていねいに扱うようになります。

hamamatsu_29.jpg

数えやすく、10個ずつに並べて…
数えたら、卵は138個ありました。

hamamatsu_30.jpg

このとき同行したメンバーで記念にパチリ。
前列左から、水と緑の惑星機構の島田さん、
ロハスインターナショナル マーチャンダイジング部の安達、
スタジオ・ヨギー名古屋の堀、マトカ先生、
グリーンスタイルのきっこうさん。
後列左から、マサ先生、マーケティング部竹内。

その後、孵化場に卵を埋めに行きました。

hamamatsu_31.jpg

産卵した環境に近い安全な海岸に、孵化場があります。
見つかったエリア、日付、卵の数が書いてあります。

hamamatsu_32.jpg

父親のような気分? ボランティアの方が、
親ガメになったつもりで、穴を掘り、そっとそっと
卵を砂の中に戻していきます。

hamamatsu_33.jpg

真新しい札が立ちました。

この日は、このほかに、砂浜再生プロジェクト★を
お手伝いする予定だったのですが、前日の雨で砂が重かったので
作業免除となりました。
★麻袋に、砂と、砂浜の復元に最も効果的という、海浜植物の
コウボウムギの種子を入れて積み上げていく、という。。。

hamamatsu_mugi.jpg

コウボウムギ(茶色の穂)が一面に。
砂を蓄えると言われ、地中深く張った根で
砂をとらえて、砂が飛散のを防ぐそうです。

砂浜を歩くだけでもけっこうたいへんでしたので、
日々ボランティアで、こうした活動を26年も続けていらっしゃる
浜松サンクチュアリNPOのみなさんはすごいなーと感心いたしました。

ひとえに、子どもたちに、自然や環境のすばらしさを、
引き継いでいきたい、という思いから生まれている活動です。
少しでも、そのひたむきな思いと地道な活動の力になれれば、
と思いました。

hamamatsu_34.jpg

おまけ。にっこり顔の蟹さんを発見。
人懐こい?
撮影後、すぐに解放いたしました。

しち

投稿者pr: 2010年07月26日 20:31

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.studio-yoggy.jp/cmt/mt-tb.cgi/2499

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)